6/18 NBAファイナル GAME6 結果&観戦後記
NBAファイナル GAME6
レイカーズ 92-131 セルティックス
レイカーズ(2勝4敗)
ファイナル敗退
コービー
22点
オドム
10リバウンド
セルティックス(4勝2敗)
NBAチャンピオン!
ガーネット
26点
14リバウンド
3スティール
レイ・アレン
26点(FG 8/12、3P 7/9)
3スティール
3P7本成功はNBAファイナルの最多タイ記録
ロンド
21点
7リバウンド
8アシスト
6スティール
ピアース
ファイナルMVP
17点
10アシスト
ここ数試合、レイカーズが先手を取るのはパターンになってますね。
しかし、今日のセルティックスはすぐに立ち直りました。
息子の緊急入院でレイ・アレンが、ケガでパーキンスが、欠場するのでは?と言われていましたが、二人とも出場で良い動きをしています。
また、ロンドのディフェンスが良く、下からすくったりスティールしたりしています。レイカーズのパスがやや気が抜けてるようにも見えますが。
途中、レイ・アレンの左目にオドムの指が入り、一旦はロッカールームへ下がります。
それでも流れに影響はなく、セルティックスがリードして第1クォーターを終了します。
レイカーズはコービー以外が全然ダメです。特にラドマノビッチがひどすぎます。余計なことしかしていない。
第2クォーターに入った直後、レイカーズがディフェンスを仕掛けます。
気合いの入ったディフェンスを展開しますが、ものの1分でやめてしまいました。…なんだったんでしょう?
レイカーズはシュートが入らなくなると、途端に病気が始まります。
パスもまともに出せない。ファンブルする。ディフェンスも機能しなくなる。
シュートが入らないと全てが狂うんですよね。ジャクソンHCが率いているチームとは思えません。
オドムやブヤチッチは賭けのようなプレーをして失敗し、カウンターを食らう。
ガソルは相手が目の前にいるところへパスをしてカットされる。
ラドマノビッチとフィッシャーはファールばかりで何をしてるかわからない。
ファーマーは走り回ってるだけ。
そして、コービーはボールも持たせてもらえない、と。
セルティックスのディフェンスは素晴らしいのですが、基本的にコービーにボールを持たせないようにするとレイカーズのオフェンスは機能してません。
ピストンズとのシリーズほど、ディフェンスに苦労していないように見えます。
レイ・アレンもコートに戻り、盛り上がりは最高潮で、23点差をつけて前半を終了します。
セルティックスがすごいと言うより、レイカーズ自爆しまくりって感じでしょうか。
後半は消化試合に等しい展開で、セルティックスが優勝しました。
ファイナルMVPが不愉快なニヤニヤヘラヘラのピアースだったのが気に入りませんが、あの数字では文句のつけようがないでしょう。
チームを引っ張ったのはレイ・アレンでしたが、ファイナルMVPと言うにはちょっと数字が物足りませんでしたね。
でも、優勝に導いたのは間違いなくレイ・アレンでしょう。
ファーストラウンドとカンファレンスセミファイナルは最悪でしたが、上に行くにつれて徐々に調子を上げてきてアウェーで二度もピストンズを破る原動力となりました。
ファイナルでもチームを鼓舞し、24点差をつけられたGAME4の逆転劇の牽引力となりました。
また、今日の試合前には子供が緊急入院したことに加え、自身も試合中に眼を負傷してロッカーに長時間ロッカールームに下がるアクシデントに見舞われました。
さらにはシーズン前のトレード、ただ一人セルティックス行きに文句を言わなかった漢の中の漢。
ガーネット、ジャーメイン、マリオン、など、大物選手たちが「誰がセルティックスなんぞに行くか!ふざけんな!」とゴネにゴネまくっていたチーム行きに、最初から文句を言わなかったのはレイ・アレンだけです。
ガーネットがセルティックスに来たのもレイ・アレンのセルティックス入りが決まったからです。
彼がセルティックス行きを拒否していたら、ガーネットもまたセルティックスには行ってません。
真のMVPはレイ・アレンです。
そして、そのレイ・アレンを引っ張ってきたエインジGMが最大の功労者でしょう。
エグゼグティブ・オブ・ザ・イヤーも納得です。
レイ・アレン、ガーネットの獲得はもちろん大きいですが、ポージーとPJを連れてきたのは値千金でした。
このファイナルを見れば、彼らがどれほどチームに必要な存在だったかがわかります。
ポージーとPJがいなければ、おそらくピストンズにすら勝ててません。
彼らのような職人もまた、優勝するには必要なのです。
レイカーズはチームの成熟度が今一歩足りませんでしたね。
コービーが抑えられた時、踏ん張れる選手が一人もいませんでした。
ガソルもオドムも、何も出来ませんでしたね。
よくよく考えてみればガソルが加わってまだ半シーズンしか経過しておらず、結局バイナムも帰ってくることができなかったチーム事情を考えれば、むしろこの混戦のウェスタンを勝ち抜いたのはすごいことなのかもしれません。
2004年のピストンズが同じような時期にラシードを獲得して優勝している前例があり、ましてやジャクソンHCであるだけにそんなことは言い訳にならないかもしれませんが。
まあ、レイカーズには来年もあります。しかも、かなり明るいと思います。バイナム次第ではありますが。
来シーズンも東ではセルティックスは安泰でしょう。
ピストンズは解体しそうな雰囲気ですし、伸びてきたとは言えホークス、76ersもまだまだファイナルへ行くようなチームではありません。
キャブスはレブロン+その他な状態を脱しない限り今より上にはいけません。これはコーチに問題があると思います。
ドラフトやコーチのやり方によっては伸びそうなのはブルズですね。
マジックやラプターズはもう一声、戦力の補強をしたいところ。
不気味なのはラリー・ブラウンがHCになったボブキャッツですね。
西は混戦です。
カーライルがHCになって、それもやる気満々なマーベリックスが一皮剥けるかもしれません。
また、オデンが復帰するブレイザーズ、今年もドラフト上位指名権を持ってるソニックスなども伸びてくるでしょう。
一躍強豪となったホーネッツはさらなる飛躍が期待されます。
レイカーズ、ジャズ、サンズも安定した強さを見せるでしょう。
一方、やや不安なのがナゲッツとスパーズ。
特にスパーズは主力の高齢化が深刻になってきてると思います。
カンファレンスファイナルでは明らかな息切れが見えました。もはや経験と円熟味だけで乗り切るのは不可能な時期にきていると思います。
ナゲッツはアイバーソンがボールを独占している限り、今の成績が精一杯でしょう。
カーメロも私生活で問題が次々と出てきているせいで、トレード候補の一番手になっています。
カールHCは来シーズンは厳しくいくと言ってますが、果たしてどこまで制御できるか…
ロケッツはちょっと読みにくくてわかりません。
次のシーズンの前に、今年はオリンピックもありますね。
アメリカが金メダルを奪還できるか、スペイン、アルゼンチン、ギリシャなどの強豪が打ち勝つのか、これも楽しみですO(≧▽≦)o
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