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バスケファン店長のNBAブログ
福井県小浜市の「珈琲屋すいしょう(旧喫茶SVZ)」店長のブログです。 店やコーヒーのブログはアメブロで書いてます。 ここではNBAの観戦レポートや感想、ニュースなどを主に書いています。

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NBAの伝説 わたしは観た!【4】

03-04シーズンのピストンズ

このシーズンの開幕前、ピストンズは優勝候補ではありませんでした。
強豪の一角として数えられてはいたものの、優勝できるチームとは誰も思っていなかったのです。
前シーズンはレギュラーシーズンの勝率はイースタントップであったものの、カンファレンスファイナルでネッツに4連敗して終了。
さらには東と西では実力差がありすぎ、イースタントップのピストンズでもウェスタン5位と同じ勝ち数だったのです。
当分は西のチームが覇権を握り続けるだろう。レイカーズにはシャックがいる、スパーズにはダンカンがいる、ウルブズにはガーネットがいる。
その他のチームもインサイドに良い選手のいるチームが多く、対して東のチームはそう言ったチームはジャーメイン・オニールのいるペイサーズくらいだったのです。
さらにはピストンズはヘッドコーチをリック・カーライルからラリー・ブラウンに変えました。
ラリー・ブラウンは初年度は成績が悪いのが通説で、弱小チームを強豪に変えることはできても優勝はできないコーチ、と言われていました。
実際、コーチとしての勝率は(初年度はいつもひどい成績であるにもかかわらず)5割を楽に超えているのに、優勝経験はなかったのです。

シーズン序盤、ピストンズは思うように勝率があがりません。
5連勝したと思ったら3連敗。
貯金が8になったと思ったら、あっという間に3に減る。
13連勝したと思ったら6連敗。
長い連勝をすることより連敗をしないのが真の強豪チーム、とよく言われますが、その定義からは外れたチームになってしまったのです。
転機が訪れたのはシーズン半ばの2月中旬。
ラシード・ウォレスをトレードで獲得します。
彼は能力はあるが精神的に問題があり、ピストンズは崩壊すると言われました。
しかし、ラシードはピストンズによく馴染みました。
ブレイザーズ時代はひたすらエースとしての活躍を求められ、嫌気がさしてやる気のないプレーをしたり問題行動を起こしていましたが、ラリー・ブラウンは彼にそんなことは強要しなかったのです。
呪縛から解き放たれたラシードは、ピストンズにいまいち足りなかったもの、情熱を注ぎ込みます。
ラシードは問題行動を多く取り上げられ、リーグや審判からの嫌われ者で、問題児のレッテルを貼られていました。
しかし、選手の評判を聞くとそうでもなく、皆口を揃えて、
「ラシードほど良い奴はいないよ!」
と言います。
ラリー・ブラウンも、
「彼は気配りが過ぎるところがある」
と言っています。
ラシードは審判によく噛みつくが、それは納得のいかないコールに対してのみであり、その行動は強い正義感を持っているからだ、と。
情熱を持った正義感を加えたピストンズは徐々に調子が上がっていきます。
ベンやハミルトンは、
「ラシードが加わった時、優勝を意識するようになった」
と口を揃えました。
ですが、これでもまだピストンズは優勝候補として見なされていなかったのです。

03-04シーズンはペイサーズが独走してリーグトップの勝率で、西は勝率が5割を超えているジャズでさえプレーオフに進めず、東は7位のニックスでさえ5割を切っていました。
西のチームとペイサーズだけでプレーオフをした方が盛り上がる…
そんな声も聞こえていました。

プレーオフが始まると、ファーストラウンドでバックスを一蹴。
昨シーズン4連敗を喫したネッツ相手にもまずは連勝します。
ところが、アウェーになると突然ネッツが牙をむき、あっさりと連敗してしまいます。
ホームでのGAME5は先の4戦とは異なり、接戦となります。
残り3秒ほどで3点差。
ビラップスはハーフラインの辺りから望みをかけてスリーを放ちます。
なんとこれが入り、オーバータイム!
3連敗を免れたかに思えました。
しかし、試合はトリプルオーバータイムに突入する熱戦。
最後はスターター4人がファールアウトしてしまったピストンズと、突如控えのスカラブリニのスリーが入り出したネッツの差が出てしまい、結局は敗戦します。
終わった…誰もが思いました。
選手たち以外は。
アウェーでのGAME6、ピストンズは序盤リードされながらも執念で勝利をもぎ取ります。
ラリー・ブラウンが、
「普通、トリプルオーバータイムで負ければ再起不能なのに…」
とコメントしたほど、精神的な強さが評価できる勝利でした。
そして、GAME7は大勝。カンファレンスファイナルに進みます。
相手はリーグトップ勝率のペイサーズ。
GAME1では土壇場でレジー・ミラーにスリーを決められ、突き放されて敗戦します。
GAME2でも接戦を演じ、またしても土壇場でミラーにボールが。
ビラップスからスティールしての速攻。完全ノーマークのレイアップになるはずでした。
ところが、どこから現れたのか誰にもわからないような位置から、プリンスの長い手が現れました。
見事なブロックとなり、プリンスは観客席に飛び込んでしまいますがボールはハミルトンへ。
貴重な一勝をあげます。
GAME3、GAME5でも勝利し、王手をかけてホームへ。
序盤は大量リードを許した上に、一時フィールドゴールの確率が16%まで落ちるなどひどい有様でしたが、辛抱強くついていき、終盤で同点に追いつきます。
そして、またしてもプリンス。
ハリントンのダンクをブロックし、チャンスを掴みます。
その後、ペイサーズのアーテストが、なんとハミルトンの顔面に肘打ちし、悪質なファール、フレイグラントファールをコールされます。
ハミルトンは何度か鼻を骨折しており、もう一度骨折したら元に戻らないと言われていたのでフェイスガードをつけていたほどでした。
アーテストはそのハミルトンの顔面を故意に攻撃したのです。
このプレーで流れは一変。ピストンズは連続得点し、食い下がるペイサーズをベンのダンクで締めくくって下しました。

いよいよファイナル。
相手はシャック、コービー、マローン、ペイトンをフィル・ジャクソンが率いるレイカーズ。
このメンバーが揃ったレイカーズはシーズン前、82勝するのではないか?とまで言われていたほど豪華な顔ぶれです。
戦前の予想はみんなレイカーズの勝利。
ピストンズが1勝を上げると言う予想すら少なかったのを覚えています。
わたしも、ピストンズのディフェンスがどこまで通用するかな?とは思っていたものの、ピストンズが勝つとは思ってませんでした。

しかし、そのファイナルの内容は驚くべきものでした。
レイカーズはピストンズ相手に思うようなプレーができず、崩壊していく様がありありと見えました。
GAME2ではコービーの劇的シュートでオーバータイムに入ったものの、他の試合ではハッキリ言って相手になっていませんでした。
解説者が、
「みなさん、レイカーズがおかしいのではありません。ピストンズが強いのです」
と言うほど、ピストンズは強かった。
ディフェンスが素晴らしく、オフェンスも好調。なにより、まるで学生のようにガムシャラにプレーし、ボールに飛びつく様は見ていて非常に気持ちの良いものでした。
結果、4勝1敗でレイカーズを圧倒し、14年ぶりの優勝を果たしました。

ピストンズに入る前は7つのチームを渡り歩いたビラップス。
ピストンズに入る前はウィザーズに所属し、憧れのジョーダンと共にプレーできると思っていた矢先、ジョーダンとポジションが重なるとの理由でトレードされ、自殺寸前まで落ち込んだハミルトン。
あんなマッチ棒はNBAで通用しないと言われたプリンス。
チームを崩壊させる問題児と言われたラシード。
ドラフト外で入団し、リーグでもトップクラスの苦労を重ねたベン。
名将だが優勝はできないと言われたラリー・ブラウン。

彼らはまとまり、一丸となってチャンピオンリングを手にしました。
ビラップスはファイナルMVPを獲得した時、
「コーチを含めた13人でわけたい」
とコメントしました。
彼らはバスケットが一部のスターで勝つものではなく、コーチやベンチメンバーも含めた、チームで勝つものだと、改めて思い出させてくれました。
この頃のピストンズでオールスター出場経験があったのはベンとラシードのみ。
人気投票で選ばれてスターターに入った選手は誰一人いませんでした。
そんなチームが頂点に立ったのです。

このシーズンのピストンズは、飛び抜けた選手のいないチームや国…つまり、日本が最も参考にするべきチームだと思います。


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コメント

SVZのマスターさんこんばんは(^○^)



今日は私の大好きなピストンズの話題でした。

03-04シーズンのピストンズ

私がまだNBAを見ていない頃の話…

読んでいてあ~~みたかったなと

NBAを知らなかったその頃の自分が恨めしい…

ラリーブラウンがひきいた頃のピストンズが

大好きだった。

確かにスター選手はいないけれど

一人一人味があっていいチーム

ビラップス、ベン様(マスターがベン様と呼ぶので私も)ラシード、ハミルトンみんなかっこいい

プリンスはかっこよくないけれどなんだか好感もてるし

みんな自身に満ちあふれ、メンタル面が強くて

なんだかあこがれのチーム

でもラリーブラウンもいなくなってしまったし

ベン様もいなくなってしまったし

今シーズンのピストンズはどうなるのでしょう…
[2006/10/01 20:58] URL | まゆ #79D/WHSg [ 編集 ]

まゆさん、こんばんは~



事故直前の方から先にレスしました。

気を取り直して、バスケの方を。



03-04シーズンのピストンズは、完全に挑戦者、そしてネッツに対するリベンジと言うことで、04-05シーズン以上にガムシャラで、観ていて面白いバスケをしていました。

目立ったスターがいなくても、ロースコアゲームでも、こんなに面白いバスケがあるんだ、と思ったものです。

特にベン様が生き生きとしていて、リバウンドを取ってビラップスにパスで速攻、誰かのミスショットをいつの間にかやって来ていたベン様がリバウンドダンク!

こんなプレーがよくありましたからね。

ベン様の運動能力におののいたものです。



ラリー・ブラウンは勝敗よりも正しいバスケを求めた指導をする、と言います。

それが全員で攻めて全員で守るピストンズには特に合ったんでしょうね。

逆にサンダースは自由にやらせるタイプのコーチなので、絶対的なエースのいないピストンズには合わないのかもしれません。

難しいですね。



今シーズンのピストンズは未知数ですよね。

強豪のままでいるとは思いますが、ベン様の穴をどこまで埋められるか、にかかっています。

でも、ベン様抜けてもあまり成績が下がらなかったら、それはそれで寂しい気がします…
[2006/10/01 22:50] URL | SVZのマスター #79D/WHSg [ 編集 ]


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